♪　ムスタング　ASIAN KUNG-FU GENERATION

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此処に来るのは何度目だっけ、つかそんなこと覚えてる灼滅者とか居んの？
…みたいなことを考えてる程度には余裕があって、のんびり祭霊光でキュア。
歯車型のリンスラは本日も眩しく健在で、あーセブンスハイロウかっけえなぁ。

　橘華中から家への帰り道は途中までおんなじで、夕方の街を駅まで並んで歩く。
「今回結構深く潜ったわー」
「そうなんですか？俺普段もうちょっと降りれますけど」
「うわムカつく」
会話の雰囲気からして、傍から見ればゲーセン帰りみたいなオレとこいつ。

　服のセンスが今日も洒落てるのを見つつ、また身長が伸びてることに気づく。
イケメンは心もイケメンだとか言うけれど、それはこいつに当てはまる。

　名前の由来を聞いて以来、あのまっすぐさと芯の強さが、時々眩しい。

「…先輩、俺の顔なんかついてます？」
「いやぁイケメンだなぁと思ってさぁ…」
「やだなぁ先輩、諦めたらそこで試合終了ですよ！」
「おいオレ何も言ってねえぞ」

　…時々、きちんと受け入れてきた彼のことが、羨ましい。